ドイツ語のalsとwenn、過去ならどっち?一度・繰り返し・これからの「時」を分けよう

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昨日、家に帰った時の話を書きたい。辞書で「〜する時」を引いたら、alsもwennも出てくる。

どっちよーーー。日本語では同じ「時」なのに!

そんな時は、訳語をもう一度にらむ前に、話したい場面を選ぼう。基本の時間表現では、過去のある一度の出来事ならals、繰り返しなら過去でもwenn。これから起こることには、一度の予定でもwennを使います。

「過去だからals」で止めない。ここが今日の分かれ道です。

たとえば、昨日の一回の帰宅と、昔いつも帰宅するたびにしていたこと。同じ帰る話でも、伝えたい時間の広がりが違うんだよね。今回は、帰宅・子どもの頃・明日の電話という小さな場面で比べます。

例文と練習問題は、説明用にこの記事で作ったものです。筆者の体験や実際の会話の再現ではありません。文法はDeutsch perfektの公開解説と、ライプニッツ・ドイツ語研究所のgrammisを参照しています。

目次

昨日、帰ったその時のこと。過去の一つの場面にはalsを使おう

まず、昨日のある一回の帰宅を思い浮かべてね。玄関へ着いたら、もう外が暗かった。そんな場面を文にする練習です。

Als ich gestern nach Hause kam, war es schon dunkel.
昨日、私が家へ帰った時には、もう暗くなっていました。

最初のAls ich gestern nach Hause kamが「昨日、私が家へ帰った時」。その時にどうだったかを、後ろのwar es schon dunkelで説明しています。

ここでは、いつもの帰宅について話しているのではありません。昨日の、その帰宅です。時間を一つの場面として取り出して、そこにあった様子を伝えています。

Deutsch perfektのals・wennの解説も、過去の一度の出来事にalsを使うと整理しています。ドイツ語の解説が長く感じる場合は、ページ内の「Zur Erinnerung」にある区別から見ると、今回の軸を確認できます。

では、gesternという語を見つけたら、自動的にalsでいい?

そこは、ちょっと待ってね。昨日という日付だけで、書きたい内容の全部は決まりません。「昨日、一度帰ったその時」なのか、「昨日、出入りするたびに」なのかで、伝えたい場面が変わるからです。日付の単語は手がかり。最後に選ぶのは、その文で何を伝えるかです。

例文では、kamがkommenの過去形、warがseinの過去形です。意味の区別に加えて動詞の形でも止まったら、まず「帰宅した時には暗かった」という一つの場面を日本語で確かめて、その後でkamとwarを調べよう。二つを同時に解こうとすると、alsを選べているのに全部分からない気分になってしまうので。

ここでは過去形を使った短い例に絞っています。過去のことを述べるあらゆる文が必ず同じ時制になる、という説明ではありません。

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帰るたびにお茶を飲んでいた。過去の繰り返しならwennなんだ

次は、同じ帰宅でも、昔の習慣に替えてみます。ある一日の帰宅ではなく、帰るたびにお茶を飲んでいた、という練習用の設定です。

Immer wenn ich nach Hause kam, trank ich Tee.
私は家に帰るたびに、お茶を飲んでいました。

あっ、kamはさっきと同じ! でも、今度はwennです。

ここを見てほしいんです。動詞が過去形だからals、と決めると、この違いが抜けてしまいます。一回の帰宅を切り取るのか、何度もあった帰宅について述べるのか。接続詞を選ぶ時には、そこまで見よう。

immer wennは、今回のような「〜するたびに」という繰り返しをはっきり示す組み合わせです。Deutsch perfektの説明では、繰り返す出来事に、現在でも過去でも(immer)wennを用いています。immerが必ず必要という意味ではありませんが、最初の練習では添えると、伝えたい繰り返しが見えます。

ノートに二つの日本語を書いてみて。「昨日帰った時には暗かった」と「昔、帰るたびにお茶を飲んでいた」。どちらも過去だけれど、一方はその時の様子、もう一方は帰宅のたびの行動です。

もし練習問題の文脈に「いつも」「そのたびに」といった説明があるなら、それを消さずに読んでね。空欄の隣の動詞だけで答えを選ばない。文の前後にも、話し手が一回を指しているのか、繰り返しを述べているのかの手がかりがあります。

そして、TeeをKaffeeへ替えるだけでは、この区別は変わりません。お茶かコーヒーかは飲む物の違い。alsとwennを選び分ける中心は、今回は時間のとらえ方です。単語を全部訳し直す前に、「毎回の話だったね」と戻ってこられるようにしておこう。

文法書を引く時も、wennという語だけ探して終わらず、「時間」「繰り返し」「接続詞」と、今確かめたい意味を一緒にメモしておくと、調べる目的が残ります。紹介書は公式に文法事項索引とドイツ語の索引を備えると案内されています。ただし、本の該当ページをこの記事で全文確認したという意味ではありません。

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子どもの頃は何年もある。それでもalsを使うのはなぜ?

「一度」と聞くと、玄関に着いた一瞬だけを想像しない? だとしたら、次の文で戸惑うかもしれません。

Als ich klein war, spielte ich oft Fußball.
子どもの頃、私はよくサッカーをしていました。

子どもの頃って、短くないよね。しかも、oftは「よく」。サッカーは何度もしている。それなのに、文の最初はalsです。

ここで見るのは、alsが始めている部分。Als ich klein warは、過去の「子どもだった頃」という一つの時期を示しています。その時期の中で、よくサッカーをしていた、と後ろで述べています。

後ろの行動が何度もあったことと、前でどの時期を取り出したかを、一緒くたにしないでね。「oftがあるから必ずwenn」でもありません。

grammisの時間を表す文の解説でも、alsで導いた部分が過去の期間を示す例を確認できます。つまり、alsを使える範囲を「一秒だけの出来事」に狭めなくていいんです。

前の節の「帰るたび」と比べると、違いが見えてきます。帰るたび、は帰宅という機会が何度も来る話。子どもの頃、は過去のある期間をひとまとまりにして、その頃のことを話しています。

ああ、回数の数字だけを数える話じゃなかったんだね。

練習では、文の前半に薄く線を引いてみよう。子どもだった時期なのか、家へ帰るたびなのか。まず「〜時」に当たる部分を取り出します。後半にoftや毎日の行動が出てきても、すぐ接続詞を替えず、前半が示す時間へ戻ってみてください。

この見方なら、長い休暇や、ある町に住んでいた時期などを読む時にも、過去の期間を表しているのかな、と考える入口になります。ただし、期間らしい単語があるすべての文を機械的にalsへ直すわけではありません。実際に文が何を反復として述べているかも、文脈で確かめよう。

公開目次で接続詞と過去時制を確認できる本は、この「時期の意味」と「動詞の時制」を別々に調べ直したい時の候補です。本の購入前に、出版社の紹介や試し読みも見て、説明の細かさが自分に合うかを選んでね。

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明日、一度だけ帰ったら電話する。それでもwennを選ぶよ

では、これからの予定へ進もう。明日、帰宅したら電話をする。何度も帰る設定ではなく、一回の予定です。

Wenn ich morgen nach Hause komme, rufe ich dich an.
明日、家に帰ったら、あなたに電話するね。

一回なのにwenn!

そうです。「一回ならals」という覚え方にも、まだ条件が足りなかったんだよね。今回の基本では、alsを使うのは過去の一つの出来事や時期。現在や未来のことを時間として述べる時には、一回でもwennを使います。

例文のmorgenは明日。ドイツ語の動詞はkomme、rufeという現在形ですが、ここでは明日のことを話しています。未来の予定だから必ずwerdenを足さなければいけない、とこの例文を作り替える必要はありません。

日本語にすると「帰ったら」と過去の形に見える言葉が入るので、そこに引っ張られないでね。実際に帰るのは明日です。日本語の語尾だけを見て、すでに終わった出来事へ分類しないこと。

もう一つ。wennには「もし〜なら」という条件の用法もあります。grammisのwennを含む解説は、条件の用法と時間の用法を分けて扱っています。今回は、そのうち時間を表す基本の使い分けが中心です。

wennを見たら何でも「もし」と訳すのではなく、その文が、いつ何をする話なのかも見よう。反対に、wennのすべてを「〜する時」と訳せばよい、という意味でもありません。今の帰宅の例なら、「明日帰宅した時、電話する」という時間のつながりをまず押さえます。

辞書や文法書で用法がいくつも出てきた時は、全部を一文へ重ねようとしなくていいよ。今回は時間の用法、とノートに一言添えてから例を並べる。別の条件文に出会ったら、その時に確認する項目を増やそう。

接続詞の用法を手元で引きたい時の『これならわかる ドイツ語文法』

語順で止まったら、コンマまでを一つに。意味と置き場所を分けて直そう

alsかwennかは選べた。なのに、いざ書くと動詞がどこへ行くのか分からなくなる。ここは短く、さっきの電話の文を区切ってみよう。

Wenn ich morgen nach Hause komme, / rufe ich dich an.

斜線は説明用です。実際の文には書きません。

前半はwennで始まる副文。この例では、主語ichに合う動詞kommeが、その副文の最後にあります。後半はrufe ich dich an。anrufenは分離動詞なので、主文ではrufeとanが離れています。

前の副文を先頭へ置いたため、そのまとまりの後に主文の定動詞rufeが来て、その後に主語ichが続きます。長い前半を単語一個ずつ数えないで、「いつ?」を示す一まとまりとして見てね。

同じ内容で前後を入れ替えると、Ich rufe dich an, wenn ich morgen nach Hause komme.とも書けます。主文を先に置けば、Ich rufeから始まる形です。wennで始まる副文のkommeは、その副文の最後のまま。

おお、文全体の終わりかどうかと、副文の終わりかどうかも違うんだ!

この二つを並べる時には、コンマを境にして見るのがおすすめです。副文を前へ出したら主文の並びも確かめる。後ろへ置いたなら、主文のIch rufeをそのまま確認する。alsとwennを替えるだけの作業と、文の順番を替える作業を同時にしないほうが、どこを直したか追えます。

語順の基本はgrammisの文の枠組みの説明も参照しています。この記事では、いくつもの助動詞が重なる形などには広げず、挙げた短い文で確認しています。

紹介書の公開目次には、第22章「語順とテクストのまとまり」もあります。意味で止まったら接続詞、並べ方で止まったら語順、と調べたい項目を分けておけるのが、目次を見る意味です。同じ説明を最初から全部読み返す前に、今止まった所を一つ選ぼう。

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最後は三つだけ。答えの隣に、選んだ理由も書いてみて

それでは、空欄をalsかwennで埋めてみよう。どれもこの記事で作った練習です。括弧の日本語も、設定の一部として読んでね。

一問目。(昨日のある一回の帰宅)___ ich gestern nach Hause kam, war es schon dunkel.

二問目。(昔、帰宅するたびに)Immer ___ ich nach Hause kam, trank ich Tee.

三問目。(明日の帰宅後に電話する予定)___ ich morgen nach Hause komme, rufe ich dich an.

答えは、一問目がAls、二問目がwenn、三問目がWennです。文の始まりは大文字にしています。

一問目と二問目では、どちらにもkamがあります。それでも答えが違うのは、一度の過去の場面と、過去の繰り返しを分けているから。三問目は一度の予定でも、これからの話なのでwennでした。

一問目の理由を「過去だから」とだけ書いたなら、「過去のある一回」と足してみよう。二問目は「繰り返し」。三問目は「これから」。正解の横に短い理由が残ると、次に似た文へ出会った時、同じ動詞だからと飛びつく前に見直せます。

そして余裕があれば、子どもの頃の文ももう一度。Als ich klein war, spielte ich oft Fußball.では、過去のひとまとまりの時期が前半にありました。後半のoftだけでwennに変えない、という確認です。

今回案内した本は、鷲巣由美子著、NHK出版の『これならわかる ドイツ語文法 入門から上級まで』、ISBN9784140351390。書名が似た別言語の巻もあるので、ドイツ語の巻と著者、ISBNを一緒に見てください。紙・電子、新品・中古、価格や送料は注文時の販売表示で確認してね。

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書籍の情報はNHK出版の公式書籍案内と、同社が公開した章立てで確認しました。本を通読した感想や、この記事の例文がそのまま収録されているという紹介ではありません。手持ちの文法書があるなら、まずは接続詞のページでも練習できます。

さあ、書きかけの「帰った時」に戻ってみよう。昨日のその時? 帰るたび? それとも明日の予定?

日本語の「時」が同じでも、伝えたい場面は選べるよ。まずそこを決めて、一文にしてみよう!

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この記事を書いた人

ドイツ旅行や文化理解に役立つ情報を、信頼できる資料をもとに整理する編集部です。

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