ドイツ旅行の入国はどう変わった?EESで指紋と顔写真を登録、ETIASはまだ未開始、90日ルールと空港での流れまで5つのポイント

※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。

ドイツ旅行を計画していると、「EES」や「ETIAS」という言葉を目にする機会が増えてきました。どちらもヨーロッパの国境管理に関わる新しい仕組みですが、名前が似ているうえに始まる時期も違うため、何をすればいいのか迷ってしまう人も多いはずです。

Xでも2026年10月には、「ヨーロッパに行こうと思っているけれど、ETIASがいつから必要かわからない」という声が見られました(Xの投稿)。1月のヨーロッパ旅行の航空券を予約したあとで、ETIASがいつ始まるのか気にしている投稿もありました(Xの投稿)。

この記事では、EESとETIASの違い、ドイツの空港での入国の流れ、ETIASの開始時期と申請方法、出発前に確認したいことを順番に紹介します。内容は2026年10月26日時点で各公式サイトに出ていた情報です。

目次

EESとETIASは何が違う?

ドイツの旅行ガイドブックを楽天市場で探す

まずは、2つの仕組みがそれぞれ何をするものなのかを整理しておきましょう。ひと言でいえば、EESは国境で「登録する」仕組み、ETIASは出発前に「申請する」仕組みです。

入国時に登録するEES

EESは「Entry/Exit System」の略で、日本語では「出入域システム」と呼ばれています。外務省のウェブサイトによると、欧州の国境を越えるときに出入国の情報を電子的に記録するEUの制度で、2026年4月10日から全面的に実施されています。

対象は、短期滞在の目的でシェンゲン協定に加盟する欧州29か国を訪れる、日本を含む非EU加盟国からの渡航者です。ドイツもこの29か国に含まれているので、観光でドイツに行く日本人はEESの対象になります。

EESでは、空港などの国境検問所で、パスポートに書かれた氏名や生年月日、出入国の日付と場所、顔写真と指紋といった生体情報、入国拒否の情報が電子的に登録される仕組みです。駐日ドイツ大使館の日本語ページでは、運用開始後も入国や滞在の要件そのものは変わらないこと、国境検問所での手続きが一部変わること、旅行者が事前に行うべき手続きは特にないことが説明されています。

始まったのは2025年10月12日です。外務省の海外安全ホームページのドイツのページでも、この日からEESの段階的な導入が始まっていると書かれています。EUの公式サイトのよくある質問では、6か月かけて段階的に導入され、2026年4月9日まで続いた導入期間を経て、4月10日からすべての対外国境の検問所で完全に運用されていると説明しています。

大きな変化のひとつが、パスポートへのスタンプがなくなったことです。ドイツ大使館のページには、渡航書類へのスタンプ押印は廃止され、出入国情報は欧州のデータ保護法に沿ってデジタル形式で保存されると書かれています。

EESの対象にならない人もいます。ドイツ連邦警察のよくある質問によると、EU市民やアイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインの国民は対象外です。また、シェンゲン加盟国が出した滞在許可や長期滞在のための国内ビザを持っている人も登録の対象から外れます。ドイツで長く暮らす予定の人と、観光で短く滞在する人とでは、扱いが違うということです。

ドイツの連邦行政庁(BVA)も2026年4月のお知らせで、4月10日からドイツ全土の空港と港でEESが完全に稼働していると伝えています。同じお知らせによれば、これまで係官が押していた国境管理のスタンプは完全になくなりました。

スタンプがなくなる代わりに、滞在できる残りの日数はシステムで計算される仕組みです。BVAのページでは、電子的に滞在日数を計算するので、旅行者はオンラインで残りの滞在可能期間を確認できると案内しています。

事前に申請するETIAS

ETIASは「European Travel Information and Authorisation System」の略で、日本語では「ヨーロッパ渡航情報・認証システム」と訳されています。EESが国境に着いてから登録するのに対して、ETIASは出発前にオンラインで申請しておく渡航認証です。

欧州委員会が2026年4月28日に公開した記事によると、ETIASはビザなしで渡航できる国の人がシェンゲン圏とキプロスの合わせて30か国に短期滞在するときに必要になります。旅行者は出発前に、公式のETIASウェブサイトか公式アプリから渡航認証を申請する仕組みです。

この記事では、アメリカ国籍の人を例に説明しています。ビザなしで渡航できる国の人は、システムが動き始めたらETIASの申請が必要になり、航空会社などは出発前に認証を取っているかどうかを確認する流れです。そして到着した国境では、個人のデータがEESに記録されます。つまり、ETIASが始まったあとは、出発前にETIAS、到着したらEESという2段階になるということです。

一方で、シェンゲン圏に入るのにビザが必要な国の人は、ビザを持っていればETIASはいりません。EUの公式サイトのよくある質問でも、有効なビザを持つ旅行者はETIASの渡航認証は必要ないとされています。日本はビザなしで短期滞在できる国なので、ETIASが始まれば対象になる側です。

ETIASはビザではないという点も押さえておきましょう。EUの公式サイトでは、渡航認証は短期滞在のための入国と滞在を認めるだけで、長期の留学や就労の権利を与えるものではないと書かれています。

また、ETIASの認証を持っていても、入国が自動的に保証されるわけではありません。国境に着いた旅行者は引き続き国境審査を受け、入国の条件を満たさない人は入国を拒否されることがあるとされています。

短期の学びや仕事の場合の扱いについても説明があります。EUの公式サイトによると、90日を超えてヨーロッパで学ぶには学生ビザが必要ですが、それより短い講座ならETIASで申請できるとのこと。働く場合は就労ビザが必要で、商談の会議に出るだけならETIASで渡航できるという整理です。

ドイツ連邦行政庁のページでも、ETIASは短期滞在を予定するビザ免除の第三国の人のための事前登録の仕組みで、到着前に原則として渡航認証を持っている必要があると説明されています。

EESではドイツの空港で何をする?

パスポートケースを楽天市場で探す

ここからは、実際にドイツの空港に着いたときの流れを見ていきます。EESで何を登録するのか、どんな機械を使うのかを知っておくと、入国審査の列に並んだときにあわてずに済むでしょう。

指紋4本と顔写真の登録

ドイツ連邦警察のよくある質問によると、EESで登録される情報は大きく4つです。氏名や生年月日、国籍などの個人のデータ、パスポートの番号や発行国、旅券の種類、顔写真と親指以外の指紋4本、入国日や出国日、通過した国境検問所、認められた滞在期間などの旅行のデータが記録されます。

EUの公式サイトのよくある質問では、ビザが不要な人の場合は指紋4本と顔写真が保存されると説明されています。ビザが必要な人は、ビザ申請のときに指紋をすでに登録しているため、顔写真だけが保存される仕組みです。

子どもの扱いについても書かれています。EUの公式サイトによると、12歳未満の子どもは、EESの対象であっても現在は指紋をとらないとのことです。ドイツ連邦警察のよくある質問でも、赤ちゃんを含むすべての非EU市民についてパスポートの情報と顔写真のファイルが作られ、指紋が必要なのは12歳以上の旅行者だけだと書かれています。

家族旅行の場合、まとめて登録することはできません。連邦警察は、子どもも含めて一人ずつ登録する必要があり、親や保護者はセルフサービス端末や係官による審査で子どもの登録を手伝うことができると説明しています。

登録のときの身だしなみも気になるところです。連邦警察によると、顔がはっきり見えていれば、ピアスやめがねはつけたままで登録できます。ただし、システムがはっきりした画像を撮れない場合は、係官から一時的に外すように求められることがあるそうです。

登録を断るとどうなるのかも気になるところでしょう。連邦警察のよくある質問では、生体データの提供は法律で決められた義務で、拒否すると登録ができず、シェンゲン圏への入国を拒否される場合があるとしています。外務省の海外安全ホームページでも、これらの情報の提供を拒否した場合は、シェンゲン協定加盟国への入国が認められないと注意をうながしています。

登録された情報の保存期間は、最後に国境を越えてから3年間です。滞在できる期間を超えて滞在した場合や入国の条件に違反した場合は、最大5年間保存されることもあるそうです。データはEUの一般データ保護規則に沿って扱われ、国境管理の目的だけに使われ、商業的には利用されないと連邦警察は説明しています。

キオスク端末と待ち時間

ドイツの空港では、セルフサービスの端末が使える場合があります。連邦警察のよくある質問によると、この端末は国境審査の手前に置かれた自動の「キオスク」で、旅行者がパスポートを読み取らせ、必要な旅行情報を入力し、指紋と顔写真を登録できる機械です。

到着した空港にキオスクがある場合は、まずそこでデータを事前登録します。終わったら近くの国境審査の窓口に進み、係官が登録内容を確認して正式な入国審査を行うという流れです。出国するときも同じように出国の記録が取られ、キオスクを使うよう求められるか、直接窓口に進むよう案内されることがあります。

キオスクを使うには、個人情報と生体情報が入ったチップ付きの「生体認証パスポート」が必要です。EUの公式サイトによると、生体認証パスポートでなくても、有効なパスポートで入国の条件を満たしていれば、国境を越えること自体はできます。生体認証パスポートが必要なのは、セルフサービスの端末を使いたい場合だけです。キオスクでの登録がうまくいかなかったときは、係官のいる窓口へ行けば、そこで登録を済ませてもらえます。

気になる審査の待ち時間について、連邦警察は、特に導入の初期には待ち時間が出る可能性を否定できないとしています。さらに、EESの登録に必要な手順が増えるため、長い目で見ても国境審査に時間がかかることがあるという見方です。

Xでも、ヘルシンキの入国審査に1時間ちょっとかかり、EESの導入で最近はヨーロッパのどこから入国してもトラブルになりやすいという投稿(Xの投稿)がありました。入国時は登録するだけなので進むことは進むけれど、出国時は顔の照合に時間がかかって詰まることがあるという投稿もあり、出国の手続きにも余裕を持っておきたいところです(Xの投稿)。

一方で、専用の機械で顔写真と指紋を登録するのに2〜3分だったという声もあり、空港や時間帯によって状況はさまざまです(Xの投稿)。

国境での手続きが原因で乗り継ぎに間に合わないかもしれないと感じたら、すぐに利用する航空会社に相談するよう連邦警察は案内しています。航空会社が次の手順を教えてくれるので、自分だけで抱え込まずに声をかけましょう。

欧州委員会の記事によると、「Travel to Europe」という公式アプリを使えば、ヨーロッパの国に入る72時間前からデータを事前登録して、国境審査を早められます。ただし、このアプリがどの国で使えるかは国によって違うので、使いたい人は出発前に公式サイトで対象の国を確かめておくと安心です。

ETIASはいつから必要?

スーツケースを楽天市場で探す

旅行者がいちばん気になるのが、ETIASがいつから必要になるのかという点でしょう。結論からいうと、2026年10月26日時点では、まだ申請する必要はありません。

2026年10月時点ではまだ申請不要

EUの公式ETIASサイトのよくある質問には、ETIASは現在運用されておらず、渡航認証の申請も受け付けていないとはっきり書かれています。EUは、ETIASの開始日を始まる数か月前に知らせる方針です。

申請についても、ETIASは運用されていないので申請は集めておらず、旅行者が今の時点で行うべき手続きはないと説明されています。始まってから、公式のETIASウェブサイトか公式アプリで申請できるようになるという流れです。

ただ、開始時期の見通しは資料によって書き方が違います。欧州委員会の2026年4月28日の記事では、ETIASは2026年の第4四半期に始まる予定で、正確な開始日は年内に正式に知らされるとされていました。ドイツ連邦行政庁のページも、ETIASの運用開始は2026年第4四半期を予定していると書いています。駐日ドイツ大使館の日本語ページには、ETIASは2026年10月から12月に運用を開始するとしたうえで、現時点で旅行者が行う必要のある手続きはないと書かれています。

これに対して、ポーランド政府が在英ポーランド大使館のページで2026年9月30日に出したお知らせでは、ETIASの開始は2027年が予定されているとの内容でした。このように、2026年10月時点でも公式の発表どうしで見通しが分かれている状態です。

どの資料にも共通しているのは、正確な開始日はEUが公式に発表するという点です。EUの公式サイトが2025年2月に出したお知らせでは、ETIASが始まったあとには少なくとも6か月の移行期間があり、その間は認証を持っていなくても、ほかの入国条件を満たしていれば入国を拒否されないと説明されていました。その後に続く少なくとも6か月の猶予期間では、移行期間が終わってから初めてヨーロッパに来る人だけが認証なしで入国でき、それ以外の人は認証が必要になるそうです。

Xでも、「欧州の渡航認証システムETIASは2027年まで導入延期中」としたうえで、公式サイトを装って申請費や個人情報をだまし取る詐欺サイトが急増していると注意をうながす投稿がありました(Xの投稿)。

開始日がはっきりしないうちは、ETIASのことで不安になって、よくわからないサイトで申請しようとしないことが大切です。ドイツ旅行を予定している人は、出発の前にEUの公式サイトで開始日の発表が出ていないかを確認し、出ていなければ今まで通りETIASなしで旅行できると考えればよいでしょう。

始まったら20ユーロで申請

ETIASが始まったあとの申請の流れも、EUの公式サイトで説明されています。申請は自分で行うこともできますし、友人や家族、旅行会社などに代わりに申請してもらうことも可能です。必要なのは有効なパスポートと20ユーロの申請手数料です。ほかの人に申請してもらう場合は、本人と代理人の両方が代理の宣言書に署名する必要があります。18歳未満と70歳を超える人は手数料が免除です。

申請フォームでは、氏名や生年月日、国籍、住所、メールアドレスといった個人の情報、両親の名前、パスポートの情報、学歴と現在の職業、最初に滞在する予定の国と滞在先の住所などの入力が求められます。過去の犯罪歴や紛争地域への渡航歴などについての質問も含まれています。

審査の時間は、ほとんどの場合は数分で終わり、遅くとも96時間以内に結果が出るとのことです。ただし、追加の情報や書類を求められたり、面接に呼ばれたりした場合は、さらに最大30日かかる場合もあるので注意しましょう。EUは、航空券やホテルを予約する前にETIASを取っておくことを強くすすめています。

認証の有効期間は3年間か、パスポートの有効期限までのどちらか早いほうです。期間内であれば何度でも出入りでき、あらゆる180日間のうち最大90日まで滞在が可能です。パスポートと結びついているので、パスポートを新しくした場合は、ETIASも申請し直す必要があります。有効期限が近づくとメールで知らせが届き、期限の120日前から新しい認証を申請できるようになっています。申請のときには最初に滞在する国を書きますが、認証を受け取ったあとは予定を変えて、対象の30か国のどこへでも行けるのは便利な点でしょう。

申請で気をつけたいのが入力ミスです。EUの公式サイトでは、パスポート番号に数字の「0」とアルファベットの「O」を取り違えるような間違いに注意するよう書かれています。番号が一致しないと、搭乗や国境での入国を拒否されるおそれがあるためです。下書きは48時間保存され、それを過ぎると自動で削除されます。

申請はEUの公式サイトか公式アプリで直接行うのが基本です。EUは、公式サイトで直接申請すれば費用は20ユーロで、それ以上の料金は仲介業者に払うものだと説明しています。手数料は返金されないので、申請先を間違えないようにしましょう。承認された渡航認証は、航空会社のチェックイン担当者や国境の係官がシステムで確認できるので、印刷しなくても大丈夫です。

旅行前に何を確認すればいい?

トラベルポーチを楽天市場で探す

最後に、EESが始まった今、ドイツ旅行の前に確認しておきたいことをまとめます。新しい仕組みに目が向きがちですが、パスポートや滞在日数といった基本のルールも大切です。

パスポートの残り期間と90日ルール

外務省の海外安全ホームページによると、日本とドイツの間には査証免除の取決めがあるので、観光や知人訪問などで90日以内の短期滞在をする場合はビザがいりません。ただし、ドイツはシェンゲン協定に加盟しており、ビザなしの短期滞在は「あらゆる180日の期間内で最大90日間を超えない」範囲でしか認められていないのがポイントです。

この90日は、ドイツだけで数えるのではありません。過去180日以内にシェンゲン領域内に滞在した日数がすべて合算されます。EUの公式サイトでも、180日のうち90日という期間は、EESを使うすべての欧州の国をひとまとめにして計算すると説明しています。ドイツのあとにフランスやイタリアをめぐるような旅程なら、合計の日数を数えておきましょう。

パスポートの残りの有効期間にも条件があります。外務省によると、短期滞在の査証免除を受けるには、シェンゲン協定加盟国から出国する予定日から3か月以上、パスポートの有効期間が残っている必要があります。旅行が決まったら、まずパスポートの期限を確かめておくと安心です。ETIASが始まったあとは、パスポートが発行から10年以内であることも条件になります。EUの公式サイトでは、残り3か月未満のパスポートでもETIASの申請自体はできるものの、国境で入国を拒否されることになると注意しています。

EESが始まったことで、残りの滞在日数は電子的に計算されるようになりました。EUの公式サイトのよくある質問によると、2026年4月10日に段階的な導入期間が終わったときから、パスポートへの手作業のスタンプが廃止され、自動の計算機と超過滞在者の一覧が動き始めています。90日を超えて滞在すると、システムがそれを見つけて記録する仕組みです。

すでに180日のうち90日滞在した人が再び入国しようとすると、国境で入国を拒否されると書かれています。長めの旅行や、ヨーロッパに何度も行き来する予定がある人は特に注意が必要です。

残りの滞在日数について質問があるときは、最後にシェンゲン圏に出入りした国の担当当局に問い合わせるよう、EUの公式サイトは案内しています。2026年4月10日以降にシェンゲン圏を訪れていない場合は、これから訪れる予定の国の当局が問い合わせ先になります。

乗り継ぎと偽サイトへの注意

ヨーロッパへの旅では、乗り継ぎ便を使うことも多いでしょう。外務省の海外安全ホームページによると、シェンゲン領域の外から中に入る場合、入国審査は最初に入った国で行われ、その後の領域内の移動では原則として入国審査がありません。

つまり、日本から別のシェンゲン加盟国を経由してドイツに入る場合は、最初に着いた経由地の空港で入国審査を受けることになります。EESの登録もそこで行われるので、乗り継ぎ時間に余裕のある便を選んでおくと安心です。

外務省は、シェンゲン領域内で国境を越えて移動するときは、入国審査があるかどうかにかかわらず、常にパスポートを持ち歩くよう呼びかけています。シェンゲン圏内の移動だからといって、パスポートをスーツケースにしまったままにしないようにしましょう。

乗り継ぎでは税関のルールにも気をつけたいところです。外務省によると、日本などEUの外からドイツの空港を経由してEU内の空港へ乗り継ぐ場合、最終目的地まで預けたスーツケースは最終目的地の税関で申告すればよいのですが、機内持ち込みの荷物は最初にEUに入った地点で申告する義務があります。乗り継ぎのときの税関の窓口は見落としやすいので、申告するものがある人は注意してください。

一方で、ETIASについては、国際線の乗り継ぎエリアにとどまるだけなら認証はいらないとEUの公式サイトに書かれています。乗り継ぎエリアを出てシェンゲン圏の国に入る場合は、ETIASが始まったあとは有効な認証が必要です。

注意したいのが、ETIASの公式サイトを装ったサイトです。EUの公式サイトのよくある質問では、ETIASの申請を直接受け付けるEUの公式ウェブサイトはここだけだとしています。仲介サービスを行うほかのサイトはデータを集めて公式サイトで代わりに申請するもので、追加の料金を求めることがあるとの注意書きもあります。

欧州委員会の記事でも、公式のETIASウェブサイトか公式アプリで申請することが、余分な料金を取ったり個人情報を悪用したりする不正なサイトを避けることにつながるという説明でした。

2026年10月時点ではETIASの申請は受け付けていないので、今の段階で「ETIASの申請」として料金を求めるサイトがあれば、公式のものではないと考えたほうがよいでしょう。検索結果の上のほうに出てきたサイトでも、すぐに手続きを始めず、アドレスがEUの公式サイトかどうかを確認するようにしてください。

まとめ:ドイツ旅行の前に知りたいEESとETIASの5つのポイント

楽天市場でドイツ旅行の準備をまとめて探す

ドイツ旅行の入国で変わったことと、これから変わることを振り返ります。

  • EESは国境で登録する仕組み、ETIASは出発前に申請する仕組みで、ドイツを含むシェンゲン圏ではEESが2026年4月10日から全面的に運用されている
  • EESでは空港で指紋4本と顔写真を登録し、12歳未満は指紋が不要で、パスポートへのスタンプはなくなった
  • ドイツの空港ではキオスク端末で事前登録できる場合があり、待ち時間が出ることもあるので乗り継ぎや出国には余裕を持つ
  • ETIASは2026年10月26日時点で運用されておらず申請も不要で、始まったら公式サイトか公式アプリで20ユーロを払って申請する
  • ビザなしの滞在はシェンゲン圏全体で180日のうち90日までで、パスポートは出国予定日から3か月以上の残りが必要になり、ETIASの偽サイトにも注意する

海外旅行グッズを楽天市場で見る

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ドイツ旅行や文化理解に役立つ情報を、信頼できる資料をもとに整理する編集部です。

目次