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der Mannの話を続けたいのに、その後はderだったりdenだったり。あれ、男性名詞ならderを置けばよいんじゃなかった?
ドイツ語の関係代名詞で迷ったら、二つを分けてみよう。説明する名詞から受け取るのは性と数。関係文の中で決めるのが格です。
つまり、「男性・単数」と分かっても、まだ選ぶ作業が一つ残っています。その人が関係文の中で何をしているのか、何の目的語になっているのかまで見たいんです。
ここでは、基本のder・die・das型について、まず一格・四格・三格を短い文で練習します。ドイツ語の用法はライプニッツ・ドイツ語研究所のgrammisなどで確認し、例文はこの記事用に作っています。実際の会話や旅行体験から採録した文ではありません。
長い一文を急に完成させなくて大丈夫。最初は二つの短い文を並べて、「同じ人や物をどこで説明しているか」から見つけていこう。
関係文は名詞の説明を足すところ。まず二つの短い文を並べてみて
最初は、この二文です。
Das ist ein Mann./あれは一人の男性です。
Der Mann arbeitet im Café./その男性はカフェで働いています。
どちらも同じ男性の話をしています。後ろの「カフェで働いている」という説明を、前の文の男性へ付けると、次の形にできます。
Das ist ein Mann, der im Café arbeitet./あれはカフェで働いている男性です。
コンマの後のder im Café arbeitetが、どんな男性かを説明する関係文です。名詞の後ろへ説明が続いている、と区切って見てね。
grammisの関係文の解説は、関係文を従属文の一種として説明しています。この記事では、その中でも名詞を説明する基本的な形から扱います。
「関係」という名前に身構えたら、まずは一つの名詞へ説明を足している、と考えてみよう。言いたいことを短く二文で書ければ、つなぐ前に意味を確認できます。
もう一つ、女性名詞でも試します。
Das ist eine Frau./あれは一人の女性です。
Die Frau arbeitet hier./その女性はここで働いています。
Das ist eine Frau, die hier arbeitet./あれはここで働いている女性です。
関係文の先頭が、男性名詞の例ではder、女性名詞の例ではdieになりました。どの名詞へ説明を付けるかを見ることが、形を選ぶ最初の手がかりになります。
ただ、この二例だけで「Mannの後はいつもder」と覚えないでね。今のderは、関係文の中でも男性が「働く」側、つまり主語になっている場合の形です。次はその役割を変えてみます。
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性と数は名詞から、格は関係文から。derとdenが変わる理由はここだよ
grammisの関係要素の説明では、性・数は説明対象の名詞などと一致し、格は関係文の中で決まると整理されています。この二つを一度に決めようとせず、順番に見てみよう。
まずは、男性・単数のMannを使う二例です。
Das ist der Mann, der hier arbeitet./あれはここで働いている男性です。
Das ist der Mann, den ich am Bahnhof sehe./あれは私が駅で見かける男性です。
一つ目は、その男性が働きます。関係文で主語になるので、一格のder。
二つ目は、私がその男性を見ます。関係文の主語はichで、その男性はsehenの四格目的語です。そこで男性・単数の四格、denになります。
あ、前にあるMannが変わったからではなくて、後ろの文での役割が変わったんだね。
ここで使う基本の形を表にしておきます。二格などは広げず、今回は三つの格に絞ろう。
| 関係文の中の格 | 男性・単数 | 女性・単数 | 中性・単数 | 複数 |
|---|---|---|---|---|
| 一格 | der | die | das | die |
| 四格 | den | die | das | die |
| 三格 | dem | der | dem | denen |
列を選ぶために名詞の性と数を見て、行を選ぶために関係文の役割を見ます。男性名詞だからと、表の一番上だけで選ぶと、四格や三格の形を取り逃がしてしまうんです。
前の文でその名詞が何格かも、関係代名詞へそのまま写す条件にはなりません。たとえば、次の文を見てね。
Ich kenne den Mann, der im Café arbeitet./私はカフェで働いている男性を知っています。
主文では、kennenの目的語なのでden Mann。でも関係文では、その男性が働く側です。だから関係代名詞はderになります。前にdenがあったから後ろもden、とそろえないところです。
形が同じ場合もあります。Das ist das Buch, das ich heute lese.なら、「あれは私が今日読む本です」。Buchは中性・単数で、読む対象として四格になりますが、その形もdasです。
見た目が変わらなくても、役割を確認する作業は残ります。表の形だけを口で唱える練習と、文の中でなぜその行になるかを見る練習を組み合わせていこう。
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demとdenen、mit derも見てみよう。動詞や前置詞が必要とする格を残す
一格と四格を見たら、次は三格です。基本の考え方は同じで、関係文の中に置くときも、動詞や前置詞が必要とする格を見ます。
Das ist der Mann, dem ich ein Buch gebe./あれは私が本を渡す男性です。
ここでは「私が、その男性に、本を渡す」。本が渡す物で、男性は受け取る相手になります。gebenで相手を表す三格として、男性・単数のdemを選んでいます。
元の短い文へ戻して確認するなら、Ich gebe dem Mann ein Buch.です。同じ男性を関係代名詞で受けるときも、この文での三格が手がかりになります。
複数形の三格では、denenを見ておこう。
Das sind die Kinder, denen ich helfe./あれは私が手助けする子どもたちです。
helfenは三格を必要とする動詞です。日本語で「子どもたちを手伝う」と言い換えられそうだからと、四格を選ばないでください。日本語の助詞だけを頼りにせず、ドイツ語の動詞の使い方から確かめます。
関係代名詞の複数・三格はdenenです。定冠詞の複数・三格denと同じにしてしまいやすいので、表へ戻る場所として一つ印を付けておくとよさそう。
前置詞がある場合も、その前置詞を落とさずに続けます。
Das ist die Frau, mit der ich arbeite./あれは私が一緒に働く女性です。
mitは三格を取ります。説明する名詞は女性・単数のFrauなので、関係代名詞は三格のder。mit derをまとまりとして、関係文の初めへ置いています。
ここでのderは、最初の例にあった男性・単数の一格derとは別の位置にある形です。同じ綴りを見つけたときこそ、性・数の列と格の行へ戻る意味があるんだね。
deutsch.infoの関係文の解説でも、前置詞と関係代名詞を組み合わせる形が示されています。最初は前置詞を全部関係文へ入れようとせず、自分が単文で使えるmitから作ってみる方法があります。
単文で動詞や前置詞の格をまだ決められないときは、そこを調べてからつなごう。関係文を作るために、新しい名詞も動詞も一度に増やさなくていい。知っている短い文を材料にすれば、今日は何を練習しているかが見えます。
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語順は関係文の中で見る。動詞を後ろへ置き、コンマの外の文も残そう
形を選べたら、次は並べ方です。関係代名詞だけ正しくなっても、その後を普通の主文の語順で続けると、関係文の形が整いません。
単文なら、Der Mann arbeitet hier.。この文ではarbeitetが主語の後にあります。関係文にすると、der hier arbeitetという並びになります。
基本の関係文では、定動詞が後ろへ来ます。これはgrammisでも説明される語順です。先ほどのder im Café arbeitet、den ich am Bahnhof sehe、dem ich ein Buch gebeを、末尾の動詞まで見てみてね。
もう一つ、関係代名詞が主語を担っているときは、同じ主語をerなどで重ねません。der hier arbeitetのderが「働く人」を受けています。元の単文の主語をすべて残したまま、先頭にderを足す作り方にはしないでください。
反対に、四格のden ich am Bahnhof seheでは、ichは必要です。denは見られる男性で、見る側は私。主語を消すか残すかは、単語の数を合わせるのではなく、役割から確認できます。
関係文を主文の途中へ入れる形も見てみよう。
Das Buch, das ich heute lese, ist interessant./私が今日読む本は面白いです。
最初に主文だけを取り出すと、Das Buch ist interessant.です。そのBuchへ、das ich heute leseという説明を付けました。関係文の両側にコンマがあり、その外側で主文が続いています。
長く見えたら、いったん説明の部分を括って読む方法があります。「Das Buch[das ich heute lese]ist interessant.」のように、自分のメモで区切ってみるんです。ただし、この角括弧は構造を見るための記号で、完成したドイツ語の文にはコンマを使います。
関係文のleseを最後へ置いたからといって、主文のistまで移すわけではありません。どの動詞がどのまとまりに属するのかを分けると、文が二つつながっている感じを追いやすくなります。
まずは現在形の一つの動詞で練習してみよう。助動詞や完了形まで同時に入れて混乱したら、使う文を短く戻してよいんです。格を選ぶ練習と、複数の動詞を並べる練習は、今日一度に終わらせなくても大丈夫だよ。
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最後に三問だけ。答えの形と「なぜその格?」を一組で言ってみよう
ここまでの形を使って、独自の練習を三問作りました。空欄だけを埋める前に、説明する名詞と、関係文の中の動詞や前置詞を見てね。
一問目。Ich kenne den Mann, [ ] hier arbeitet./私はここで働いている男性を知っています。
二問目。Das ist der Mann, [ ] ich am Bahnhof sehe./あれは私が駅で見かける男性です。
三問目。Das ist die Frau, mit [ ] ich arbeite./あれは私が一緒に働く女性です。
一問目はder。Mannは男性・単数で、関係文では働く側の主語です。主文にden Mannとあることへ引っ張られず、一格を選びます。
二問目はden。男性・単数で、関係文ではichが見る対象になっています。sehenの四格目的語なので、denです。
三問目はder。女性・単数で、mitが三格を取るためです。同じderという答えでも、一問目と三問目は表の行も列も違います。
正解が同じ綴りになった問題こそ、「なぜ?」を一言添えてみよう。男性の主語だから。女性でmitの後だから。理由を残すと、偶然同じ形を選べた場合と区別して振り返れます。
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ここでは書誌と公開説明を確認して紹介しています。本の全ページを読んだ書評ではなく、この記事の三問も書籍から抜き出した問題ではありません。手元の教材があるなら、その関係代名詞の項目へ戻って、同じ見方で一文を確かめる方法もあります。
楽天で選ぶ場合は、ISBN、改訂版の表記、紙と電子の違い、在庫や送料を合わせて確認しよう。買い替えや新しい一冊が必要かどうかは、今ある教材で練習できる範囲も見て決めてください。
最初の迷いは、Mannなのにderとdenが変わることでした。次に同じところで止まったら、名詞から性と数を受け取り、関係文で格を決める。この二段階へ戻ってみよう。
今日は短い一文が一つ作れたら、その文で終えてもいいよ。「どの名詞の説明?」「中では何の役割?」と、同じ問いを自分の文へ使ってみてね。